2010年10月21日
【 君の光 】 ~ダックス的アンチエイジング
家族募集中の我が家の預かりダックス・ウィンクちゃん。
今まで色んな方からお問い合せを頂き、
1度のトライアルと、幾度かのお見合いを経験したものの、
未だ、真家族には辿り着けていません。
そんな彼女も既に9歳。

見えないでしょ?

甘えたさんで、オモチャ遊びも大好き。
柔らかい毛並みが自慢で、見た目も若々しいと思うのですが、
残念ながら?間違いなくシニア世代ですから、
確実に日々老化が進んでいるハズなんですよね。
以前から、そろそろ行っておかないとと気になっていたので、
目の診察を受けてきました。

案の定なので驚きはしませんが、
やはり白内障が始まっているという診断になりました。
多かれ少なかれ、多くの小型犬が通る道です。
ちなみに減量用フードをシニアフードに変えて以来、
ちょっと気を抜いていたらあっという間に体重が増加(^^;
4.1㎏超になっていたので、またちょっと微調整しないとね

ウチのシニア組にはブルーベリーのサプリメントを使っていますが
ウィンちゃんは、お誕生日が来たら診断を受けて、
白内障用の目薬を始めようと以前から思っていました。

基本的に大雑把な性格がそのまま出たような仔育て法なので
「私の仔」なら正直、そこまで気にしないのですが、
やっぱり、遅らせられるものなら少しでも、と思うのも親心。
しかも、ウィンちゃんは他ならぬ大事な預かりっ仔です。
ウィンちゃんが授かって生まれてきた左眼の光、
真家族の方の元へしっかりと引き継がないとね。

画像では少し白っぽく映ってますが、普通に見る限り現在ほぼ真っ黒で、
このクリクリお目々がチャームポイントです

1日3回の点眼をウィンちゃんは特に抵抗なく
受け入れてくれています。
こんな時、片方で済むから楽ですよ~!
と、変なアピールをしてみたりして(笑)。
この目薬でどこまで進行を抑えられるかわからないけど、
私が今やってあげられる事はこのくらい。
ウィンちゃん、一緒に“未来の光”を見付けようね

アンチエイジング中のお利口ウィンちゃん、真家族さま募集中!
私個人、好きな犬種を書く機会があれば「老犬」と書くタイプの人間で
もはや「老犬フェチ」「老犬萌え」を自称しています(笑)。
何故老犬が好きなの?と聞かれれば
いくつかそれらしい理由は答えられますが、
実は特に理由を並べるまでもなくて、それは、誰しもが
コロコロした仔犬を見た時に理屈抜きで可愛いと思うのと同じ
“感覚”かもしれません。
仔犬や赤ちゃんがそれだけで可愛いのと同じように、
「老犬は“老犬”っていうだけで可愛い」
と力説するものの、一般の人にはあまり理解されないのですが(笑)
だから、逆に、高齢の保護犬の引き取り手が少ない事を
理屈では理解できても、イマイチ納得できません。
貰い手のなさそうな仔を…と望まれる心根の優しい方も少なくありませんし、
そういう方はきっと若い犬と高齢の犬がいたら、高齢の犬を選ばれると思いますが、
私の場合は「可愛いから」の理由で老犬を選んでしまいそうです(笑)。
多分、「老犬だから嫌」なのではなく、
少しでも長く一緒にいたいと思えば少しでも若い犬をと思うのでしょうし
もっと「単純に仔犬から飼いたい」という人の意見も
当然だとも思うのですが…。
白髪の混じった顔、鈍くなった動き、鈍感で大雑把になったり
かと思えば頑固さが増したり…
やっぱり、“老犬”の方が味があって好きだなぁ…
なので、そういう点でウィンちゃんは、
私にとっては物足りないくらい「若い犬」の部類です(笑)。
(それが言いたかった。笑)
多分、5~6才とかなら年齢詐称しても全然ばれないんじゃないかと
本気で思いますし(笑)、下手したら4歳でも通るんじゃ・・・?
そして「4歳のダックス」なら もう少し「人気」が出そうな気もします。
でも、皆さんお解りの通り、「人気」が欲しい訳じゃないんですよね~。
つい先日も、4歳くらいの中型犬を保健所から引き取られた方と
直接お会いしてお話しする機会がありました。
初対面となったそのワンちゃんは、どう見ても、10歳くらい…
白髪も混じり、いい味が出だした「私好み」の風貌で愛想も良く、
ガリガリに痩せて毛も抜けていたけど、
見ているだけで目尻が下がる愛らしさでした。
これから幸せになるんだと思うと、なおさら。
譲渡時の情報、4歳くらいという年齢に根拠があるのか聞いてみた所、
「もしかしたらもう少し年齢が上かも知れないとは聞いた」とおっしゃる
新飼い主さん。
「4歳という情報に根拠がないのであれば、
8歳…いや、10歳と聞いても納得します(^^;」と話していたのですが
獣医さんの見立てでも7歳以上と認定されてしまい、
「騙された」と笑ってらっしゃいました。
一緒に暮らしてしまえば年寄りだとかそんな事は
可愛さや愛情と無関係になるはずなのだし、
少し若く伝える事で安住の地に辿り着けるなら、
多少の若作りは必要悪のような気もしなくはないなと思います。
もちろん、その飼い主さんは本気で憤っておられる訳ではなく、
譲渡側に騙す気があった訳でもなく、
全く身元が分からない場合、年齢は「推定」するしかありません。
(幸い、ウィンちゃんは大体の生まれが解っているので
現在9歳である事は ほぼ確定できます。)
どの仔にも「老い」は確実にくるし、
その老い支度は、できるものならしておきたい。
もちろん年齢を含め、保護犬を「○○じゃないならいらない!」と言うような人には
ウチの大事な預かりっ仔を渡す訳もありませんが、
やっぱり、若いなら若い、老いているなら老いているなりに
年齢や「これから」を踏まえて、迎えて欲しいな。
そう思って年齢も解りやすく明記するようにしています。
そしていつの日か、私も愛すべき老犬と巡り逢い、さいごまで一緒にいたい。
ウィンちゃんが巣立って、クリちゃんが巣立って…
ウチの仔達を見送った後、その時が来るのでしょう。
そう思うと、やはりもっともっと先の事になってほしいとも思います。
でも、新しく家族を迎えるというのは、
想像するだけでワクワクするものですよね。
10歳くらいの仔がイイナ、とか、
中毛で10㎏くらいのMIXの老犬の家族募集が出ていたりすると
ついつい目を留めてしまったり…(笑)。
もちろん、現実的では全くありませんが、
そんな小さな夢が私を支えてくれる時もあります。
その時までには、自分も譲渡条件をクリアできるようになっていたいな。
そして、ブランド好きな日本人がせめて、
保護施設から犬を迎える事をステータスに感じるようになっていますように…。